価格 (price)3,800,000円(JPY)
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品番:WA-110217
鑑定書:Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 摂津国(Settu) 江戸時代・寛文二年(Edo era 1662年頃)
刃長:Blade length(Cutting edge): 46.6cm(一尺五寸四分) 反り:Curve(SORI): 1.2cm
元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.12cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.63cm
先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.6cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.5cm
茎:Sword tang(Nakago): 生茎、大筋違い鑢目。目釘穴:(Mekugiana): 一個。
体配:Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、中切先。
地鉄:Jitetsu(Hada): 板目よく詰み、地沸付く。
刃紋:Temper patterns(Hamon): 大互の目乱れて濤乱風になる刃紋。
帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 直となり先小丸に返る。
登録:Others: 静岡県 昭和26年
【解説】大阪新刀を代表する津田越前守助廣は、長曽弥虎徹、井上真改などと並び新刀を代表する名工の一人で、その作品は新刀最上作に名を連ね、更に山田浅右衛門吉睦の試し斬りによる切れ味の等級においても大業物に列せられております。特に大坂新刀特有の華麗な作風が支持されて、刃の冴えと明るさは新刀屈指とも云われています。津田越前守助廣は寛文14年(1637年)摂州打出村(現在の芦屋)に生まれました。通称、甚之丞といい、初代そぼろ助廣門に学び、明暦元年、師の没後2代を継ぎました。明暦3年越前守を受領し、寛文7年には大阪城代青山因幡守宗俊に召し抱えられ、天和二年(1682年)に四十六歳で没しています。作風は初期に、石堂風の丁子乱れを、ついで互の目乱れを焼き、さらに濤乱乱れという独特な刃紋を創始するに至り、一世を風靡しました。そしてこの新作風は当時の大阪新刀のみならず新々刀期の諸工に至るまで大きな影響を与えています。助廣の濤乱乱れは角かかった刃が交じるものが多く見られ、刃中には荒目の沸やムラ沸が付くこと極めて少なく、大人しくまとめられたものが多いです。本作は、匂いが深く、沸粒が揃って良く沸づき、地刃が明るく冴えて、刃中に金線、砂流しが盛んに走る出来映えで、通常の津田越前守助廣の作風にスパイスを加えたような覇気が感じられる一口です。
体配は、一尺五寸四分という刃長で、身幅が広く、適度に反りがつく姿が美しい脇差です。鍛肌は、板目詰んで地沸が細かく一面に付き、地景入る冴えた地鉄です。刃紋は、匂い深く沸がよく付明るい刃で、直ぐで焼きだし、大互の目乱れて濤乱風となり、足よく入り、砂流し働き、金線が一面に走る様は見事であります。鋩子は直ぐで先は掃き掛け心で小丸へ返ります。茎は生ぶで茎仕立ては申し分有りません。錆味も良好で保存状態も問題有りません。流石は大阪新刀の巨匠の作品。本刀は津田越前守助廣の本領を遺憾なく発揮した作品であり、地刃共に見事に冴え働き具合が特筆ものの地刃共に健全な優作です。白鞘、銀、四目菱家紋二重はばき。
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