種別・銘
刀 金粉銘 備前国兼長 貞享三寅年七月代金弐拾枚折紙
Katana Kinpunmei Bizennokuni Kanenaga Jokyo sannen shichigatsu daikin nijumai origami
鑑定書・資料 第六回特別重要刀剣指定 [N.B.T.H.K]Tokubetsu Juyo Token No.6
寸法 長さ(blade length)70.2cm 反り(Sori)1.6cm
元幅(Motohaba)3.03cm 元重ね(Mtokasane)0.77cm 先幅(Sakihaba)2.24cm 先重ね(Sakikasane)0.66cm
※棟の高さを含めない協会の計測値 元幅2.9cm 先幅2.1cm
時代・国 古刀(南北朝時代) 備前
形状 鎬造、身幅やや広く、庵棟、中切先延び反り浅くつく。
鍛肌 板目肌立ち、流れごころに地沸つく。
刃文 小のたれに互の目、丁子交じり、足・葉よく入り、匂口沈みごころに小沸つき、砂流し、金筋かかる。
帽子 乱れ込み、小丸ごころに返り、掃きかける。
彫物 表裏棒樋掻き通す。
茎 大磨上、先切り、鑢目筋違。
説明
兼長は長船長義派の刀工と伝え在銘作は極めて少なく貞治五年紀の脇指(山内家伝来)、至徳四年紀の短刀、嘉慶二年紀の短刀の三口が知られる。後の二口の作風及び銘振りにより長義の弟子であることが明らかである。長義一派のものは同期の備前物中では沸の強いもののあることが特色であるが、嘉慶二年紀の短刀は地刃の沸が特に深く相州物に紛れる程である。この刀は一見長義に似て丁子の刃が目立ち総体に刃文がこづんでおり、昔からこの手のものを兼長ときめているが上記の短刀二口からみて同人か否かは研究の余地がある。匂口が非常に沈んでいるが、上半に砂流し、金筋が目立つなど味わいが深く地刃健全で兼長中の優品で長義よりも技巧的である。
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