品番:TA-090119
鑑定書:Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 武蔵国,東京(Musashi) 江戸時代 安政頃(Edo era 1854年頃)
刃長:Blade length(Cutting edge):19.4cm(六寸四分) 反り:Curve(SORI):反りなし
元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.23cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.66cm
先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 1.9cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm
拵全長:Length of Koshirae: 約35cm 茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ、勝手下がり鑢目。目釘穴 1個。
体配:Shape(Taihai): 平造、庵棟、中切っ先。
地鉄:Jigane(Hada): 板目肌流れ地沸つく。
刃紋:Temper patterns(Hamon): 互の目乱刃紋。
帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 小丸へ返る。
登録:Registration Card: 栃木県
【解説】正雄は幕末の名工源清麿の門人で、鈴木次郎と称し、江戸下谷御徒町に住しました。安政六年於蝦夷函館という作品が残っていますが、本作の渡海安全平勝清と思い合わせますとその近年にあたる訳で、何か一派の関係が想像できそうです。当時の北海道は私たちが現在の欧米に行くよりも遠く感ぜられたのでしょう。正雄は蝦夷地に移住した数少ない刀匠の一人です。作品は一見して清麿一派の優品に見える出来栄えで、体配は刃長が六寸四分と小ぶりではありますが姿が良く、拵に仕込んで丁度良い長さの短刀です。
地鉄は板目肌鍛えが流れて地沸付いて地景が現れる誠に美しい地肌です。刃紋は小沸出来の明るく冴えた互の目乱刃紋で、刃中に長い金筋が幾重にも掛かる覇気がある刃です。帽子はやや尖って先小丸へと刀身の中央まで深めに返り棟焼となります。これは棟から斬り込まれた時にも刀身が耐えられるように造り込まれたものあります。茎は生ぶで鑢目も刻銘も最良の保存状態です。附の拵は金具を除いて近年に新作されたものですから、刀身を中に収めて保管しても錆など心配せず保管できます。鞘に波に千鳥の蒔絵が施された御守刀にバッチリな御品です。白鞘、拵、金着一重はばき、特別保存刀剣鑑定書。
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