品番:KA-050220
鑑定書:Paper(Certificate): 第35回重要刀剣指定、藻貝図目貫:特別保存刀装具
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):備中国,岡山県(Bittyu) 鎌倉時代末期頃(Kamakura era about 1300~)
刃長:Blade length(Cutting edge): 75.1cm(二尺五寸)反り:Curve(SORI): 2.3cm
元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 2.92cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.65cm
先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.5cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm
【重要刀剣図譜より】
形状 鎬造、庵棟、身巾尋常、鎬地の肉を削いで重ね薄く、鎬高く、反りややつき、中鋒。
鍛 板目肌立ち、流れ、地沸つき、地景入り、淡く映り立つ。
刃文 中直刃、足・葉よく入り、処々に逆がかり、匂口締まりごころに小沸つき、金筋・砂流しかかる。
帽子 直ぐに小丸、先掃きかける。
茎 大磨上、先切り、鑢目勝手下がり、目釘孔二、無銘。
説明 十一世紀初頭の往来物『新猿楽記』は、諸国の名産物を列記する中に「備中の刀」を挙げている。
これより約二世紀のち、その高い評価を受けつぐ青江派の刀工が登場する。青江派の中、鎌倉中期までのものを古青江、それ以降南北朝期までのものを青江と汎称している。作風は、古青江は小沸出来で、匂口の沈んだ直刃調の小乱を主調とするが、鎌倉後期の青江になると、沸づきが穏やかになり、南北朝期に入ると、匂勝ちで匂口が締まり、明るく冴えた作風を示すようになる。
この刀は、尋常な身幅に中鋒という体配で、ほぼ鎌倉時代末期の青江物と鑑せられる。匂口の締まった直刃に逆足の入る刃文等には同派の特色が顕著であり、特に刃中の足・葉の働きが出色である。
好评度
发表评论