品番:TA-040122
価格 (price)2,100,000円(JPY)
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鑑定書:Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 摂津国,大阪府(Setsu)・江戸時代後期 慶応二年(Late Edo period 1866)
刃長:Blade length(Cutting edge): 32.1cm(一尺六分) 反り:Curve(SORI): 無し
元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.30cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.75cm
先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 3.10cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.60cm
茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ、化粧筋違鑢目、目釘孔1個。
体配:Shape(Taihai): 平造、庵棟。
地鉄:Jigane(Hada): 小板目肌
刃文:Temper patterns(Hamon): 互の目丁子乱
帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 尖り帽子
登録:Registration Card: 京都府
【解説】月山とは、出羽国月山を拠点に蝦夷の御用鍛冶として繁栄した伝統ある奥州月山鍛冶の末流です。大阪に移住して鍛刀しました。代々備前伝を得意としていますが山城伝の名作を写したものも多く残されています。天保頃の貞吉は相州伝を姿強く焼いて、貞一は五ヶ伝を上手に使い分ける器用さと、彫りの名手としても有名です。子の貞勝は山城伝を多く鍛えました。本刀の貞一は雲龍子と号し、大正七年七月、八十四歳で没するまで各伝上位作を狙った名作を上手に造りました。奥州月山の綾杉肌を復元して、明治三十九年には帝室技芸員となるなど名実共に一時代を築いた名工です。孫の二代貞一も人間国宝となり、現代の月山貞利は無形文化財であります。
本刀は、刃長が一尺六分の寸延短刀です。体配は、平造りで庵棟。表に梵字と腰樋、裏に梵字と二筋樋を彫ります。地鉄は、小板目肌微塵によく詰んで精美であり地沸つき緩みが無く、美しい鍛肌で鉄味は冴えています。刃文は、沸出来の互の目丁子乱れで、足入り働きます。帽子は、乱れこんで尖り帽子となって返ります。丁寧に仕立てられた茎には力強い鏨使いで銘と刻印が刻され風格があり観る者を圧倒、流石は貞一の作品と感服させられます。御家の御守刀にも是非御勧めさせていただきます。本品は、貞一の代表作品と言って過言ではない上々の出来を示した優品の一口です。白鞘、銀着せ一重はばき、特別保存刀剣鑑定書。
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