鑑定書:Paper(Certificate): 第59回重要刀剣指定、菊花図鐔 無銘 埋忠:特別保存刀装具鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):武蔵国,東京都(Musashi)・ 江戸時代中期 延宝頃(Middle Edo period about 1673~)
刃長:Blade length(Cutting edge): 81.05cm(二尺六寸七分四厘) 反り:Curve(SORI): 1.2cm
元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.3cm 先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 0.78cm
元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 2.55cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.6cm
茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ、大筋違鑢目、目釘孔1個。
【重要刀剣図譜より】
法量 長さ八一・〇五糎 反り一・二糎 元幅三・一五糎 先幅二・二糎 鋒長さ四・一糎 茎長さ二一・七糎 茎反りなし
形状 鎬造、庵棟、身幅広め、元先の幅差ややつき、重ね厚く、踏張りごころがあり、反り浅くつき、中鋒延びる。
鍛 小板目肌よくつみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入り、かね明るい。
刃文 直刃調に浅くのたれて、互の目・小互の目連れて交じり、足・小足よく入り、匂深く沸厚くつき、金筋入り、砂流し・二重刃風の湯走り長くかかり、匂口明るい。
帽子 極く浅くのたれて入り、表は小丸、裏はやや尖りごころに共に長く返る。
茎 生ぶ、先急な刃上がり栗尻、鑢目勝手下り、目釘孔一、指表棟寄りに太めの鏨で大振りの長銘がある。
説明
法城寺一門は、寛文・延宝期を中心に大いに活躍した鍛冶集団であり、数多くの良工を輩出している。国正は延宝の年紀作を有し、正弘や貞国らと共に高名であり、作風も共通している。
この刀は、小板目がよくつんだ鍛えに、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入ってかねが明るく、刃文は直刃調に浅くのたれ、互の目・小互の目が連れて交じり、足・小足がよく入り、匂深く、沸が厚くつき、働きが豊富で、匂口が明るいなどの出来口をみせ、江戸法城寺派の特色をよく表示している。とりわけ長寸で重ねが厚い堂々たる体配であり、常々の一派の作風に比して、沸が厚くついて地刃の明るい点が特筆される。長寸ながらにして地刃ともに破綻がなく見事であり、頗る健全である。
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