日本刀 刀 濃州関善定家武蔵守藤原吉門(ト伝の初銘) (良業物)
寬文六年八月日
品番:2410-1050
黒朱時雨塗鞘打刀拵付き 白鞘入り
刃長 Blade length(HA-CHOU) 68.4cm (二尺二寸五分半)
反り Curvature(SORI) 1.5cm
元幅 Width at the hamachi(MOTO-HABA) 3.06cm
元重 Thickness at the Moto Kasane 0.72cm
鎬重 0.74cm
先幅 2.16cm
先重 0.50cm
彫物 表裏棒樋
茎 摺上(やや茎尻を摘む)
国 Country(KUNI)・時代 Period(JIDAI) 美濃国関-常陸国水戸:江戸時代前期 寛文六年 (1666)
mino seki-hitachi mito : The Edo era first half year. KANBUN 6 (1666)
登録 奈良 第4167号 昭和27年10月8日
鑑定書 公益財団法人 日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書 平成十五年六月十三日
【コメント】
武蔵守吉門の本国は美濃国関、善定派の鍛冶で兄の越前守吉門と共に常陸国に移住しその後、水戸家に抱えられる。
初銘を武蔵守吉門と切り関善定兼吉十四代の曽孫と称し、兄の越前守吉門は「善良」と切るのに対して、
弟の武蔵守吉門は必ず「善定」と切るので区別しやすい。
水戸家に抱えられた後の延宝3年頃に大村加トの門人となり、延宝5年に水戸光圀公より「坂東太郎鎮正入道ト伝」の名を賜り改銘する。
ト伝の意味は加トの鍛法を伝えるという意味であるという。
作風は初期の吉門銘時代は関風の匂出来の互の目乱れが多いが、後期のト伝銘の作風は大乱刃、湾れ乱刃などで沸づいた相州伝風のものや、
鎬にかかるような華やかな互の目丁子を焼いている。また業物としても有名です。
本作は卜伝に改銘前の武蔵守吉門の高度な技量を十分に示し華やかな互の目を焼いた作品です。
寛文六年の裏年紀が切られ資料的にも貴重な作品です。
刀剣の業物一覧
好评度
发表评论