保存刀剣 NBTHK Hozon Paper
No.A00416
白鞘 金着一重ハバキ
刃長 : 74.9cm (2尺4寸4分強) 反り : 2.0cm (6分)
元幅 : 3.2cm 先幅 : 2.3cm 元重 : 0.7cm 先重 : 0.5cm
登録証 :
東京都教育委員会
昭和49年10月24日
国 : 東京都
時代 : 近代 大正12年 1923年
鑑定書 :
(財)日本美術刀剣保存協会
保存刀剣鑑定書
平成27年03月26日
銘 :
笠間一貫斎繁継作
大正拾二年八月日
形状 :
鍛 :
刃文 :
帽子 :
茎 :
鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常に、元先の幅差少なく、反り浅くつき、中鋒延びごころとなる。
板目、処々柾がかり、地沸つき、地景入る。
腰元を焼出し風に焼きを低くとり、その上は小のたれ調に互の目・小互の目、少しく尖り刃など交じり、足入り、小沸つき、金筋入り、砂流しかかる。
乱れ込み、尖りごころに返り、先掃きかける。
生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。
説明 :
笠間一貫斎繁継刀匠は、本名を笠間義一といい、明治19年(1886)、静岡県に生まれる。はじめ伯父にあたる宮口一貫斎繁寿刀匠、のちに森岡正吉刀匠に学ぶ。
東京赤坂にあった栗原彦三郎の日本刀伝習所の初期の師範を務めた後、昭和10年(1935)には頭山邸内常盤松刀剣研究所で鍛刀し、主任刀匠となった。宮内省御刀係を拝命し、日本東部鍛練刀工業組合副理事長、東京赤坂日本刀伝習所師範、帝展最優位入選。数々の献上刀を作成した。小石川・中野・千葉船橋等に住した。
昭和40年(1965)80歳にて没する。日本刀鍛法の復旧伝承に務め、繁継の女婿となった塚本起正、人間国宝となった宮入昭平等の師としても知られる現代の名工の一人である。
作風は沸のよくついた丁子乱れを最も得意とし、またその彫技は機密を極めて上手である。
本作は、長寸にて堂々とした体配を示し、地鉄は、板目がよく錬れて地景が太くはいった豊かな景色をみせている。刃文は、笠間一貫斎繁継刀匠が得意とした互の目乱れに、小沸がつき、金筋・砂流しがさかんにかかるなどといった優れた出来映えを示した1振となっている。
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