刀 荘司筑前大掾大慶藤直胤(第66回重要刀剣)
ご注文番号:22180
刀:白鞘入り(第66回重要刀剣)
銘: 荘司筑前大掾大慶藤直胤
文政六年仲秋
鞘書:荘司筑前大掾大慶藤直胤
十一字の長銘と花押及び文政6年紀之有り。師正秀の提唱したる復古刀造法論を実践せし所作して備前伝の傑作なり。蓋し古作長船景光写と見られ細緻なる地鉄に角互の目・片落互の目主調の乱れを焼き帽子も三作風に纏め出来宜しい。
長さ二尺三寸一分 時在己亥南呂 探山織
新新刀:最上作:武蔵
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は荘司筑前大掾大慶藤直胤としては最上作にランクされます。
登録証番号:千葉3163
交付年月日:昭和26年2月22日
鎺:金着一重
刃長:2尺3寸1分5厘 70.15cm
反り:6分7厘 2.03cm
目釘穴:1個
元幅:2.81cm
先幅:1.82cm
重ね:0.76cm
刀剣重量:745グラム
時代:江戸時代末期頃
体配:身幅尋常で重ね厚く、反り深く付き、切先がのびた体配の良い作品で肉置きがよい。
地鉄:小板目肌良く錬れて地沸が付き映りが現れた美しい地鉄となる。
刃紋:沸出来互の目乱れに丁子乱れが混じり明るく冴えて砂流、金筋が働き帽子、三作風に先小丸に返る。
特徴:
大慶直胤は出羽国の出身で、江戸で水心子正秀の門に入り、山形藩秋元家に召し抱えられた。文政5年頃に筑前大掾を受領し、嘉永元年に美濃介に転じた。
本作は景光写の作品で、よく詰んだ小板目肌に明るく冴えた角張る互の目乱れと小丁子乱れを焼いている。景光は片落ち互の目乱れの創始者と言われる鎌倉末期から南北朝にかけての名工で、作風は父の長光に比較して穏やかである。
拵:
鞘:青貝散
総金具: 赤銅魚子地
小柄笄: 赤銅魚子地に菖蒲の図を彫り金色絵をほどこす。
目貫: 鶴亀図
鐔: 角を折りたたんだような鉄製の変わり形鐔に風景図を彫る。 銘: 金家
葵美術より一言:本作は文政6年すなわち45歳頃の作であり、脂が乗り切った頃の、技術的に最も充実した作品だといえる。映りが現れた見事な景光写しの傑作でぜひおすすめしたい作品です。
第66回重要刀剣指定書
葵美術鑑定書
全身押形
价格: 6,500,000 円(消費税、送料共)
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