品番:KA-040720
鑑定書:Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai): 薩摩国,鹿児島県(Satsuma) 江戸時代後期 天明七年(Edo era 1787)
刃長:Blade length(Cutting edge): 73.0cm(二尺三寸九分半) 反り:Curve(SORI): 2.2cm
元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.21cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.73cm
先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.6cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.55cm
拵全長:Length of Koshirae: 約 102cm 茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ、切鑢目、目釘穴1個。
体配:Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、中切っ先。
地鉄:Jigane(Hada): 板目肌。
刃文:Temper patterns(Hamon): 互の目乱れ刃紋。
帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 直ぐに小丸へ返る。
登録:Registration Card: 兵庫県
【解説】薩摩正良は二代:伊地知正良の子で、享保18年(1733)に生まれ。名は伊地知右衛門。二代正良に鍛刀の技を学び、波平伝と相州伝の鍛造を習得します。父没後三代目を継いで正良と名乗ります。天明四年(1784)に薩摩藩工に命じられ、寛政元年(1789)十二月一日、奥大和守元平と時を同じくして「伯耆守」を受領し、「正良」の名を嫡男に譲り、自らは正幸(刻銘、伯耆守平朝臣正幸)と銘を改めました。文政元年(1818) 86歳の長寿で没するまで地道に鍛刀を続け、また研究熱心であった正幸は刀剣鍛練の著書をしるし、多くの弟子を教育したことで多大な功績を残しました。江戸の水心子正秀と共に並び称賛されています。彼は父祖に優る才気な技量を示し、元平ともに薩摩新々刀を代表する刀工で共に双璧と称される名工です。
本刀体配は、長さ二尺三寸九分半。身幅重ね共にがっしりとした造り込みで、ちょうど薩摩藩示現流の一刀両断、いかにも物切れしそうな姿を呈した御刀です。地鉄は板目肌が流れ心で地沸がつきます。刃紋は湾れで焼きだし、次第に焼き幅を高めて互の目が乱れる刃紋で、匂深く荒沸が盛んについて、砂流し、金線を交えよく働きます。刃は非常に明るく冴えており、薩摩新々刀の双璧と云われた名工ぶりが見てとれます。鋩子は直調子になり小丸へ返ります。茎は生ぶ。この時期の作の大半が薩州住正良、薩州住平正良銘で切られた刀が多い中、本作の薩摩官工秩父後胤平正良銘で切られたものは非常に稀です。天明七年、八年あたりにのみ見られる刻銘のようです。本品は薩州住正良の特徴と円熟した技量が顕現に示された派手やかな拵付きの地刃共に健全な御刀です。白鞘、変塗腰刻鞘打刀拵、金着一重はばき、特別保存刀剣鑑定書
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