品番:KA-050222
価格 (price)1,800,000円(JPY)
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鑑定書:Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):備後国,広島県(Bigo)・安土桃山時代 天正2年(Azuchimomoyama period 1574)
刃長:Blade length(Cutting edge): 70.7cm(二尺三寸三分) 反り:Curve(SORI): 2.0cm
元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.20cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.68cm
先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.60cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.50cm
茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ、勝手下鑢目、目釘孔1個。
体配:Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、中切先。
地鉄:Jigane(Hada): 板目肌。
刃文:Temper patterns(Hamon): 湾れに小乱交じる。
帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 小丸に返る。
登録:Registration: 三重県
【解説】
貝三原とは現在の、尾道市北部の尾道市木ノ庄町木梨、更に北に8キロの尾道市御調町貝ヶ原付近を指し、ここで南北朝期から室町時代末期に至るまで非常に栄えた備後鍛冶刀工群を総称して貝三原、三原と呼んでいます。正久、正興、正賀、正盛、正廣、正真、正近などの名が良く知られています。本作の正久は備州三原正久作、備州三原住正久作、備州三原住正久、備州三原住貝正久作などと長銘を切り、天文と天正の年紀が入った作品を残しています。現存作品が少ない刀匠です。一振一振が資料的にも大変貴重な遺作となります。
本刀は天正二年八月日の裏年記もきっちりと彫られた備州三原正久入念の代表作品です。三原ものと称される刀は戦時に量産されたものも多く、一般的には作位の上がらないものもありますが、この正久は全く別物であり、見所が多い一振です。刃長は二尺三寸三分で反り程良く利いた力感あふれる整った姿。地鉄は、板目肌がよく練れて地沸付いて沸映り立ちます。刃文は、湾れを主体にした小乱れ交じる小沸出来の明るく冴えた刃に、葉連なり二重刃風になるところがあります。帽子はそのまま上品に小丸に返ります。茎は、錆び味が良く、銘ぶりも立派で保存状態は良好であり、刀姿も合わせて総じて健全です。広島県、尾道、三原に由縁のお客様にはもちろん、本当に楽しめる御刀でありますから当店が自信をもってお奨めいたします。白鞘、金着せ二重はばき、特別保存刀剣鑑定書。
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