刀 上野守吉国 特別保存刀剣鑑定書
品番:KA-100624
価格 (price)1,100,000円(JPY)
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鑑定書:Paper(Certificate): 特別保存刀剣鑑定書
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):陸奥国-摂津国-土佐国,福島県-大阪府-高知県(Mutsu-Settsu-Tosa)・江戸時代中期 延宝頃(Middle Edo period about 1673~)
刃長:Blade length(Cutting edge): 69.6cm(二尺三寸弱) 反り:Curve(SORI): 1.2cm
元幅:Width at the hamachi(Moto-Haba): 3.20cm 元鎬重:Thickness at the Moto-Kasane: 0.71cm
先幅:Wide at the Kissaki(Saki-Haba): 2.35cm 先鎬重:Thickness at the Saki-Kasane: 0.50cm
茎:Sword tang(Nakago): 生ぶ、筋違鑢目、目釘孔1個。
体配:Shape(Taihai): 鎬造、庵棟、中切先。
地鉄:Jigane(Hada): 板目肌。
刃文:Temper patterns(Hamon): 直ぐ焼き出し、丁子刃。
帽子:Temper patterns in the point(Bohshi): 湾れて先掃きかけ風となり、小丸へ深く返る。
登録:Registration Card: 東京都
【解説】
上野守吉国は本名を森下孫兵衛と云います。本国は陸奥相馬中村、播磨守吉成の長男として生まれました。坂本龍馬の愛刀を制作した陸奥守吉行の兄です。父弟とともに陸奥国より大阪に出て伏見両替町に住し、大阪初代丹波守吉道の次男である初代大和守吉道の門人となって鍛法を学びました。元禄初め頃に弟の陸奥守吉行と共に土佐藩工として高知城の日下(くさか)村に来住して鞴を構え、藩主山内家に抱えられて活躍しました。
本作は刃長が二尺三寸弱。身幅、重ね共に尋常で、反りは浅く、中切っ先となる健全な刀姿の一振です。地鉄は良く練られた板目肌で地沸付く肌を呈します。刃文は直で焼き出し、匂本位で匂口締まり心に明るく冴えた丁子刃となります。矢筈風の刃や尖り刃交じり、一部玉焼が掛かります。刃中には足入り、処々金筋が入って盛んに働きます。帽子は湾れて先掃き掛けるようにして小丸へ深く返ります。茎は生ぶで、鑢目、錆味、銘彫と全てが良好な保存状態にあります。本刀、師伝の鍛刀技を存分に発揮し、華やかな丁子刃が見所である同工の秀作としてご紹介致します。白鞘。金鍍金二重ハバキ。特別保存刀剣鑑定書。
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